ふたつの、HARU。

exhibition


鮮やかな萌しを纏った季節とは裏腹の心理状態。
重なる別れの報告に沈む感情。
花が咲き綻ぶ柔らかな情景。
すべてを混ぜあわせた色。
こんなにも複雑な春を描写している絵がある。
 
あの別れも必然的で、
あの出会いも起こるべくして起こったんだと、
この空間に触れて、そう感じた。
 
柔らかい絵画に触れ、
少し、心が穏やかに、
少し、前向きになれた。

 

HARU|tonoharuna 個展
2014.4.7 (mon) - 4.20 (sun)
AIRA256TOKYO

flower & blossom

 
別れと出会いのとき。
急に5℃上がったと思えば、2月上旬の冷たい風が吹く。
心も気候も不安定な季節。
そんな季節だからこそ、春には美しく咲く花がたくさんある。
いや、きっと逆だ。
美しい花がたくさんある時期を、節目にしたんだ。
 
年度を12月で区切ればいいものを、わざわざ3月にした。
四季を愛でる日本の感覚が表れている。そんな気がした。
 
別れに悲しむ心をそっと撫でてくれる花。
新しい出発を後押しするように咲き誇る花。
自然は、偉大だ。

 

HARU|shohei watanabe
2014.3.16 (sun) - 4.5(sat)
梅、白木蓮、姫踊り子草、蒲公英、桜、仏の座、躑躅、花水木、鬱金香、花桃、藤