どこかの国のスコール

疲れきった週末、重い足を運び、家にたどり着く。缶ビールを手にぼんやり眺めるテレビからは、大自然を特集したドキュメンタリーが流れる。花は豪華に、鳥は優雅に、生命を奏でる。色鮮やかな呼吸に満ちた森は雷雲に身を包み、激しい雨を呼ぶ。「どこかの国のスコール」はテレビから溢れ出し、森のエッセンスを部屋中に広げる。架空の森と現実の部屋がリンクして、癒しの空間を形成する様を描写した作品。
 
At the end of a week, he feels exhausted and trudges off home.He vacantly looks at the television screen with a canned beer in hand, which shows a documentary program featured nature.Flowers bloom gorgeously, birds fly gracefully, and all live their life beautifully.A colorful flourishing forest is surrounded by thunder cloud and bring the heavy rain.“Squall in a country” overflow from the screen and fill a whole room with the essence of the forest.This album describes the creation of a comforting space by synchronizing an imaginary forest and a real room.


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ホーム

彼は、ひとり身のサラリーマン。月よう日から没頭して仕事に取り組み、疲れ切って帰る金よう日。しんとした空間に帰り着き、はりつめた体の糸がゆるむ。一連の決まりきった動作のように冷蔵庫からビールを取り出し、ソファに深く腰掛け、そしてテレビをつける。どこかすこし安堵感を湛えた表情で、ビールを体に流し込む。食事もとらず、チャンネルも変えず。


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どこかの国のスコール I

どこかの国のスコールを特集したドキュメンタリーが映る部屋。たくさんの水を湛えた川がふくよかに流れる音。葉を漂う朝つゆに光があたり、宝石のようにキラキラ輝く色。その森は、生命にあふれ、揺れ動く色彩に満ちている。ボーッと映像を眺めるうち、どんどんテレビの向こうに心が溶け込んでいく。次第に部屋と森は交差して、彼は色鮮やかな呼吸に満ちた森深くに入り込んでいく。 
やがてあたりは暗くなり、雷が鳴り始める。


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どこかの国のスコール II

雷は音を増し、激しい雨を呼ぶ。大きすぎる自然の脅威に立ち尽くすうちに、体の奥底が心地よい大地のリズムに共鳴をはじめる。包容力のある森は大きな傘のようになって、大雨に濡れるのを守ってくれる。命の輝きを感じながら、大きな舞台で夢中になって踊る。やがてスコールは過ぎ、雨の音にかき消されていた森の声が騒ぎはじめる。


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雨上がり、星は玲瓏として

森は次第に夜を迎える。出番を待ち構えていた星は次々に咲き始め、満天の宙(そら)を演出する。瞬き、かさなって、流れて。星は美しい音色を纏いながら、大きな大きなキャンバスにスケッチする。 

この世界に、こんなにも美しい絵画があっただろうか。

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午前3時

時間は午前2時を過ぎたころ。あたりは静けさに包まれる。夜更かしの虫だけがひっそりと歌い、その穏やかで心地よい時間を堪能する。飲み干せないままのアルコール。いつしか夜深く寝静まる森とリンクした静かな部屋。彼はそこにある暖かいソファで寝落ちる。


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ベッドルーム - 彩夢と静謐の描写 -

部屋の肌寒さに目を開ける。華やかな森と美しい星空であふれたままの寝ぼけた脳は、何とかベッドルームへ足を運ぶ指令を下す。外は新しい朝を迎えるために、ゆっくりと支度をはじめる。鮮やかな夢の映像も終わり、深い眠りに落ちる。明日は休日。寝過ごす心配はない。


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