鳥たちに最も愛されるラジオ番組
「YAKITORI ALL NIGHT」。
人気コーナー「MUSIC FOR BIRDS」の内容を
遂に本誌が入手!という趣で、
音楽を紹介していきます。

 

M U S I C  F O R  B I R D S  # 0 8 1


さあ次のコーナーに行きましょう。 MUSIC FOR BIRDS!リスナーのみんなに旬の音をお届けします。今日は、今月13日に自身初めてとなる、癒しのアルバムを完成させた、shohei watanabeさんです。どうぞ。
こんばんはー。よろしくお願いします。
ようこそ、 YAKITORI ALL NIGHTへ!まず、オファーに応えてくれてありがとう。
こちらこそ、ありがとうございます。
焼き鳥もたくさん用意したので、じゃんじゃん食べていってくださいっ!では、早速いろいろ聞いていっていいですか?
え、え、焼き鳥?質問、はい。どうぞ。
今回の作品、初めての作品ということですが、癒しの音を作ろうとしたキッカケは何ですか?どうぞ、食べながら、せせりどうぞ!
え?

え?あ、ごめんなさい。オウム返しになっちゃった。笑

あ、でも私オウムだから、普通に返しだけでいいのか。笑
せせり、いいんですか?鳥ですけど。

せせり、どうぞ!!ヤキトリオールナイト!!

…え、あ、ありがとうございます。質問、いつからでしたよね。もともと高校1年くらいから眠れる曲とか、自然の音とかに興味があって、学校帰りにレンタルショップで漁るようにかりて聴いていたんですけど、3年前くらいに眠りにつけない日が半年くらい続いて、自分が眠れるような曲を作ろうと思って、ベッドの横に電子キーボードを置いて、横になって弾きながら作り始めました。

今回の「Am.」のコンセプトは?どうぞ、せせり食べながら、ハツとかも!どうしました?焼き鳥お好きなんですよね?おなかいっぱいですか?

あの、いいんですか?ズーイーさん、鳥さんですよね?焼き鳥、食べちゃって大丈夫なんですか?

わ笑、わ笑、私、ニワトリじゃないんで!笑
どうぞ、ハツ!!ハツ2本どうぞ!!

は、はい、あとでいただきます。あ、質問なんでしたっけ??

今回の「Am.」のコンセプトは?

あ、そうでした。自分の体験なんですが、なかなか眠りにつけない夜中の午前0時から、明け方6時くらいまでの時間について書きました。心が凪ぐような音とか、子どもの頃、寝る前に親に読んでもらった物語とかが集まったあったかい部屋みたいな、ここだったら寝れるなという空間を表現しました。

その空間が一番表現できているなっていう曲は?

そうですね、 9曲目の「 amu」ですかね。「 amu」は、日本語の「編む」なんですけど、マフラーに首をうずめたり、毛布にくるまったりしているあたたかさをイメージした曲です。あと、 10曲目の「 mano」はスペイン語で「手」という意味なんですけど、手がかさなったときの温度をイメージしてつくったので、その空間に近いんじゃないかなと思います。

それでは、聴いてください。shohei watanabeさんで、「amu」!

聴いていただいたのはshohei watanabeさんのamu」でした。心があったかくなりますね。
このアルバムはタイトルを見ると、「máquina」とか「mariposa」とか、スペイン語のタイトルがありますが、どうしてですか?

もともとスペイン語の響きが好きで使ったんですが、曲名をアルバムのタイトルの「 A」と「 m」から始まる言葉で揃えよう!と思ったんです。でも「手」という曲ができて、あれ、やばい、日本語も英語も無理じゃ。題名変えようか、ちなみにスペイン語だと…あった!!みたいな。笑

一番思い入れの強い曲は?

Asian moon」ですね。これが初めて完成した曲なんです。バックでループしているエレピのメロディがあるんですけど、大学の頃からこのメロディはずっとあって。今回ようやく形になりました。作品のコンセプトにしている bedroom Ambientは、この曲から始まったので、アルバムの始まりもこの曲にしようと思いました。

なるほど。いいこと思いついたわ!その曲も流しましょう!ね、レラト!あ笑、いけない。うっかり!笑 レラト寝てたんだった。
それじゃ聴いてください。shohei watanabeさんで「Asian moon」。

聴いていただいたのはshohei watanabeさんのAsian moon」でした。
これから挑戦してみたいことはありますか?

そうですねー、絵画とかと展示でのコラボレーションをしてみたいですね。メイン作品のアンビエント(側面)になるような音なので、抽象画だとすごくマッチすると思います。

ぜひ、行きたいです。実現するといいですね。

ありがとうございます!

いかがでしたか?「MUSIC FOR BIRDS」。

素敵なスタジオで、癒されました。

そう言ってもらえて光栄です!どうしました?

レラトさん、お忙しいんですね?

え、何でですか?

いや、寝てらっしゃるので。

何をおっしゃると思ったら。笑
この時間は毎週寝てますよー!笑
23:30ですよー!笑
この時間に起きてるってコガタペンギンじゃないんだからーー!!笑

…鳥の業界にもいろいろあるんでしょうね!勉強になりました。

今日は、素敵な音楽をありがとうございました!
それでは、お会計ですね!少々お待ちください。

…お、お会計?エンディングってことですかね?

せせり、ハツ、砂肝、かわで…900円になりまぁーす。

…あ、お金かかるんですね!笑
本当にお会計なんですね!じゃあ、すみません 1,000円でお願いします。

ポイントカード作りますか?

ポイントカード??笑

500円でスタンプ1つ。全部貯まったら焼き鳥希少部位「ふりそで・ずりかべ・さえずり」の3本セットをプレゼントしますよ!

そうなんですね!お願いします!

今日のゲストはshohei watanabeさんでした。ありがとうございましたー!
はい、100円のお返しー!!


I N F O R M A T I O N


W O R K S

 
A R T I S T

s h o h e i  w a t a n a b e

1983年、広島生まれ。ピアノとボーカルのユニットMOUNTAIN&ISLANDのボーカリスト、寝室の音楽をコンセプトとして眠りに導く音を発信するbedroom Ambient records主宰、ウェブマガジンyama & shima ZINEの編集人。
 
shohei watanabe HP
bedroom Ambient records HP
MOUNTAIN&ISLAND HP
 
 
 
 

L I N E R N O T E

1. asian moon

初めて完成した曲です。bedroom Ambientの濫觴です。月を眺めながら、香りのいいお茶を飲んでいるようなイメージですね。
 
2. mi globo de aire caliente
アジア雑貨屋さんで手に入れた気球に乗ったカエルを見ながら書きました。灯りのともった夜の街を空から眺めている感じです。
 
3. máquina
眠れず、夜中から明け方に書きました。初めてピアノのループ以外でリズムをとった曲で、夢うつつの状態を描きました。眠れない主人公を子守唄で寝かせるように奏で、壊れてしまう機械じかけのおもちゃの物語です。
 
4. mariposa
朝まで飲み屋で飲んで、昼過ぎに起きて、気持ち悪くて、頭がいたいときにループする音が降りてきました。大きな森の暗い闇を抜けた先に広がった色彩豊かな空間を表現しました。子どもの頃、山の中を冒険していて発見した景色みたいな。
 
5. mawaru
考えごとが頭を巡り、脳が冴えてしまって眠れなかった深い夜を音にしました。暗闇の中なのに視界は鮮明で、天井がくっきり見えているようなイメージです。
 
6. airport for stars
星が集まる空港って美しいじゃろうのーとイメージを膨らませて音を選びました。目を閉じて、その場所へ逃避行したい。現実から逃げ出したいという想いを形にしました。笑
 
7. apricot soda
この曲が一番辛かったタイミングでした。夜の闇の中で泡沫の気持ちを炭酸に見たてて、長く形にも残らない人と人とのつながりみたいな。かなり病んでました。笑
 
8. aurora
平日、休日にかかわらず、脳を占領されているような朦朧とした頭痛を抱えていたんですが、頭をすっきりさせられるような曲を作りたいと思い書き始めました。冷たくて澄んだ空気、すきとおった風、移ろう鮮やかな光。オーロラを観測するイメージにはまったので、タイトルを決めてから書きました。
 
9. amu
これも二日酔いのガンガンする頭を抱えたダメ人間の私を見兼ねて神様が与えてくれたメロディをもとに作りました。笑 あったかい音を編むというイメージで作りました。
 
10. mano
眠れず夜中3時頃からキーボードを鳴らし始めました。間接照明だけの暗い部屋でぼんやりその光を眺めながら、手と手が重なったときの温度をイメージして弾き続けました。明け方にメロディが固まり、1発録りしました。
 
11. a morning glow
このアルバムを完成させるために、最後に書いた曲です。窓の外が明るくなり、朝を迎える様子を表現しました。