編集人の所作 2012

 
 
2012.01 作る

 
明けましておめでとうございます。皆さん、2012年のスタートはいかがですか?今年創刊のyama & shima ZINEをよろしくお願いします。年越しから体調を崩して初っ端からグズグズの編集人です。どうか今年こそモスバーガーのナンカレードックが夏限定じゃなくなりますように。その前にモスの方がどうかこのページを観てくれますように。

 
 

 
 
2012.02 採る

 
日が長くなってきても、まだまだ寒い日が続きますね。2月のあたまに腸炎、先週はバッティングセンターで1セット20球を終えただけで筋肉痛になり、体の衰えを感じずにはいられないこの頃です。しかも半分空振り。金払って空振り。それでもいい。打席に立つということが大事だ。味噌汁が、顔みたいに撮れたので、見てください。体にいいものを採って寒い季節を乗り越えることにしよう。

 
 

 
 
2012.03 編む

 
震災から1年が経とうとしている。イヤになるくらい聞いた「絆」という言葉。でも、2011年の流行として風化させちゃだめだ。ここでは、クスクス笑いとほっこりを常設したいと思う。ひとつでも笑顔が増えるように祈りを込めて、言葉を編み続ける。未だ胸を痛めている人たちへのエールと、ここにいる自分を支えてくれる人たちへの感謝を込めて。

 
 

 
 
2012.04 祝う

 
4月は、めでたい月だった。7日、大学時代のかわいい後輩の結婚式。人生で初めて、乾杯の挨拶という大役を任せてもらった。任務遂行後は、いつもの調子で記憶が疎ら。意識が戻ったときは、4次会のカラオケ。新郎新婦が居ないのはいつものこと。そう、私は、帰り方が分からない。誰かご教授を。何はともあれ、ゆうや・ひろみ、おめでとう。

 
 

 
 
2012.05 受け入れる

 
自分の現状を受け入れることは重要だ。今年1月、高校時代の友人で美容師の女の子に、私を含めた6人で誰が一番早くハゲるかをランキング形式で発表してもらったところ、堂々の1位獲得。薄々感じてはいたが、早速、現実を迎え入れた。これが頗るいい。受け入れることは、前進への大きな一歩。最近あらゆることでそう感じてならない。

 
 

 
 
2012.06 感じる

 
雨の音が好きだ。濡れるのは嫌い。傘を差すという動作が増えるのも嫌だ。梅雨のへばりつくような熱を帯びた湿気も苦手。でも部屋から出ずに、ゆっくり雨の景色を眺めるのは何とも言えないよさがある。窓を開けると薫ってくる、土が掘り返された雨のにおいも。そして、笑顔を見せる紫陽花も。立ち止まって四季を感じる、そんな生き方をしたい。

 
 

 
 
2012.07 重ねる

 
今年13日で29になった。幼い頃に想像していた29歳と比べると、どうも子どもっぽく頼りない。ただ思うことは、それだけ歳を重ねても夢を持ち続けていたいということ。現状と対峙せず、言い訳を繰り返していた日々を悔やむより、前を向いて、今できることを重ねる。やっちゃろうじゃなーか!なりたい自分、まだ諦められるか!!

 
 

 
 
2012.08 耽る

 
濃い青。体力を奪ってゆく熱。海と隣り合わせの母校。帰省するたび、門を越えて校歌の書かれた石碑の前に腰を下ろす。ソフトボールに明け暮れたグラウンドを眺め、バッターボックスに立った小さい僕を思い浮かべる。練習が本当に辛く、逃げ出したかった場所。そこが今では心地よい。座っているだけで、汗が滴り、身体から水分が漏れる。でも帰る頃には全身が潤っている。「中途半端なスイングせんので!祥平!」そう聞こえた。

 
 

 
 
2012.09 涼む

 
未だ暑さのおさまらない9月の夜。日本橋で開催されていた水族館とアートの融合、アートアクアリウム展に行った。ふわりと泳ぐ金魚を見て、涼しさを覚えるのは日本人特有の感覚なのだろうか。メダカを孵化させたり、エサ用のどじょうを買って育てている父の気持ちとリンクしたようで嬉しかった。音もなくゆらゆらと泳ぐ金魚の群れに時間も暑さも忘れ、ただ見とれていた。

 
 

 
 
2012.10 魘される

 
怖い夢を見て心臓がバクバクしながら起きるのはいつぶりだろう。汗びっしょりの29歳、渡部。夢とは思えない繊細な情景描写。登場人物の特徴的な表情やセリフの細やかさ。誰かに伝えたくて飛び起きた流れのままペンを滑らせた。…ちょっとかっこよく書いたけど、一旦トイレ挟みました。昔、何かの番組で、夢の中で自分を自由に操れる部族が存在するという特集?を見た。方法は見た夢を毎朝母親に話し、「夢を見ている」という認識を持ち、定着させていくというものだった。幼い私はとても興味を持ち、しばらくメモしていたことを思い出した。また書き始めてみようか。

 
 

 
 
2012.11 愛用する

 
2012年を迎えるにあたり、昨年の10月に購入した手帳。何だ、この素敵な色は!細胞レベルでこの色が気に入ったのだろうか。このあと購入したバッグ、財布、パンツも同じような色で統一されていた。手帳を開くのが楽しくなり、日々の予定を着実にこなせるようになった。結局、私が何を伝えたかったかというと、この色の名前が分かる方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。ということだ。というお願いだ。

 
 

 
 
2012.12 質問する

 
2012年の締めくくりに、ロンドンパラリンピック陸上日本代表の多川知希選手を迎え、100の質問をぶつけた。この「100 QUESTIONS」は、今回で2回目。この企画にはファンがいるとか、暇つぶしに見るにはすごくいいとか、質問の半分以上が無駄だとか。そんな噂を耳にする。質問考えて、質問して、テープおこしして、かなり大変だけど、一番充実感があり、発見がある企画。陸上に真摯に向き合う延長線上に彼の「生き方」が見えて、やっぱり多川は素敵な人間だと改めて感じた。

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