先週の土曜日は何をしていましたか?
イギリスから帰国して、庭の枳殻を眺めていたわ。紅茶を飲みながらね。
枳殻 | ミカン科の落葉低木。高さ約2メートル。枝は緑色でとげがあり、葉は3枚の小葉からなる複葉。春、葉より先に白い5弁花が咲く。実は球形で芳香があり、黄色に熟すが、酸味が強くて食ベられない。漢方で未熟果皮を健胃剤とする。中国の原産。生け垣などにする。くきつ。きこく。《季 花=春 実=秋》
イギリスでは何を?
最も雄勁なUKロックは何?っていう議論に熱中していたわ。
雄勁 | 男性的で力強い・こと(さま)。文章の書き方や書画の筆勢に力強さの感じられる・こと(さま)。
日曜日は何をしていましたか?
敵艦を邀撃するかどうか迷う劇を見ていたわ。
邀撃 | [名](スル)迎えうつこと。迎撃。
それだけですか?
原っぱで喇叭を吹いていました。私を疑ってるの?!留学生の知人なんていないわ!
喇叭 | 金管楽器の総称。真鍮(しんちゅう)製の管の一端に吹口がつき、他端が朝顔形に開いたもの。トランペット・ホルンなど。
では今週の水曜日は?
いたずらっ子の猟虎にエサをあげていたわ。
猟虎 | 《アイヌ語から》イタチ科の哺乳類。海で生活し、体長約1.2メートル、尾長40センチ。全体に黒褐色から灰褐色で、四肢の指に水かきがある。海上であおむけに浮かび、腹の上に石をのせ、アワビ・ウニなどを打ちつけ殻を割って食べる。かつては北太平洋沿岸に広く分布したが、すぐれた毛皮のために乱獲されて激減、保護されている。
殺人事件の起こる前日、木曜日は?
シイタケについて思惟していたわ。
思惟 | [名](スル)考えること。思考。
それは本当はシイタケじゃなかった。毒のある別種だった。木曜の夕食は?
誤解よ!タラタラと大口魚を食べていたわ。
大口魚 | タラ目タラ科の魚の総称。あごに1本のひげがあり、背びれは三つ、しりびれは二つある。日本近海にはマダラ・スケトウダラ・コマイを産する。たいこうぎょ。《季 冬》
私もタラは好きだよ。いい時期だ。ところで今朝はどこへ?
地底を馳騁していたわ。
馳騁 | 馬を走らせること。奔走すること。また、思いのままに動きまわること。
どうして地底を馳騁する必要が?何かから逃げてた。違うかい?2年前の事件後、東海地方に韜晦していたのも知ってるんだよ!
韜晦 | 身を隠すこと。姿をくらますこと。
失礼。事件のあった時間、どこで何を?
軽装で勁草を刈っていたわ。そうだわ、そのときにできた傷よ!
勁草 | 風雪に耐える強い草。また、思想・節操の堅固なたとえ。
留学生があなたに殺されまいと抵抗してできた傷をカモフラージュするため。あなたは寒がりで泛泛と半パンでは過ごせない!事件当日の夜は何を?
泛泛 | [ト・タル][文][形動タリ]《「はんはん」とも》浮かび漂うさま。軽々しいさま。
アンダーソン宅の事件を見てしまった少年の気持ちを忖度していたわ。私たちの住んでる町でまさか殺人事件なんて。
忖度 | [名](スル)他人の心をおしはかること。
私は留学生としか言っていないのになぜ名前をご存じなんですか?あなたが殺した。そうですね?
…はい、親昵の間柄だったというのが真実です。
親昵 | [名](スル)親しみなじむこと。昵懇(じっこん)。
蠱惑されていることに気付いて、捨てられるのが怖くなったのよ。
蠱惑 | [名](スル)人の心を、あやしい魅力でまどわすこと。たぶらかすこと。
心中を打ち明けてくれてありがとう。君はまだ若い。将来のために贖罪するんだ。その前に私の食材を運ぶのを手伝ってくれないか?
贖罪 | 善行を積んだり金品を出したりするなどの実際の行動によって、自分の犯した罪や過失を償うこと。罪滅ぼし。
1.きこく 2.ゆうけい 3.ようげき 4.らっぱ 5.らっこ
6.しい 7.たら 8.ちてい 9.とうかい 10.けいそう
11.はんぱん 12.そんたく 13.しんじつ 14.こわく 15.しょくざい